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濃溝の滝 『ハクは百であり、また九十九でもあった?』 


千葉県君津市 濃溝の滝
2017年6月初旬 撮影


濃溝の滝 3 

 
①ジブリの世界と話題

350年ほど前、笹川から水田に水を引き込むために、洞窟が掘られました。
「亀岩の洞窟」と呼ばれています。

3月と9月、午前中に訪れると洞窟から差し込む光がハート型に見えるそうです。
今度は3月か9月に来たいです♪

ジブリの世界のよう、と話題です。

濃溝の滝  

②ニギハヤヒとニギハヤミ

ジブリ作品『千と千尋の神隠し』に登場する美少年ハク。
ハクの正しい名前は『ニギハヤミコハクヌシ』でしたね。

これは完全に物部氏の祖神・ニギハヤヒからとっていますね。
そう、初代神武天皇よりも早く天の磐船を操って哮峯(いかるがのみね)に天下り、そののち大和の鳥見の白庭山に移ったとされる神様です。
この神話から、初代神武天皇以前、畿内には物部王朝があったとする説がありますね。

ニギハヤヒをニギハヤミとしたのは、『紫の薔薇の人』・速水真澄から・・・・

なんてことはないと思うけど、速水からとったのではないかなあ。
http://dic.pixiv.net/a/%E9%80%9F%E6%B0%B4
上記サイトには速水とは「水のあるところ」という意味だと記されています。

ニギハヤヒは、『日本書紀』では饒速日命 、『古事記』では邇藝速日命となっていて、日の神だと考えられます。
先代旧事本紀では照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてる くにてる ひこ あめのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)となっており
ニギハヤヒが本当の天照大神だとする説もあります。

しかし、ハクは川の神なので速日を速水に変えたのではないでしょうか?

濃溝の滝 2  

③コハク=琥珀=小白

ニギハヤミコヤクヌシの『コハク』は『琥珀』という意味なのかな?
しかしネットで調べてみると、饒速水小白主という表記が出てきます。
もしかして、アニメの中で饒速水小白主という文字が出てきたのでしょうか?
ハクは白い龍に変身しますし、饒速水小白主という表記はありだと思います。

また日本では漢字の意味よりも漢字の音を重んじることが多いです。
万葉仮名は漢字の意味を無視して漢字の音を重要視することから作られたものですし
ニギハヤヒを饒速日命・邇藝速日命のように、複数の表記をすることも珍しくありません。

日本のファジーな感覚では、饒速水琥珀主でも、饒速水小白主でもどっちでもいい、ということになりそうです。

濃溝の滝付近 2


④おまえ百まで、わしゃ九十九まで

謡曲・高砂ではおじいさんが熊手を持ち、おばあさんが箒をもって海岸の掃除をしています。
これは単に掃除をしているということではなく、浄めの儀式として行っているのでしょうね。

なんでおじいさんが熊手、おばあさんが箒を持っているのかといえば
熊手は「九十九まで」、箒は「掃く(はく)=」という意味で長寿を表すとされます。

俗謡で「おまえ百まで、わしゃ九十九まで。共に白髪の生えるまで」と謡うものがありますが、これは謡曲・高砂からくるといわれています。

ウン?するとニギハヤミコハクヌシ=ハクは『掃く=百』なのかも?

主人公の千尋が『千』で、ハクが『百』。
数が多いことを『千百』といいますね。
それにかけて『千』と『ハク(掃く=百)としたのかも?

またハクは白と表記するのかもしれませんが、白髪のことを、九十九髪(つくもがみ)といいます。
これは伊勢物語に出てくるのですが
100-1=99 ですが、百-一=白になるという謎々なのです。

うーん、するとハクは『掃く=百』でもあり、『白=百-一=九十九』でもあるということになりますね。

濃溝の滝付近 



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[2017/06/11 00:00] 千葉県 | トラックバック(-) | コメント(-)