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一言主神社 一陽来復祭 『一言主大神は木霊(山彦)だった?』 


一言主神社 一陽来復祭3  
 
奈良県葛城郡 葛木一言主神社
陽来復祭・・・冬至の日


一言主神社 公孫樹2 

①イチョウは一陽の木

 一言主神社のご神木は樹齢1200年と伝えられる御神木の大イチョウです。
一陽とイチョウは掛詞になっていますね。
葛城一言主神社 イチョウ 黄葉 『イチョウは一陽の木?』 
↑ こちらの記事に『イチョウは一陽の木、冬至に向かって衰え行く太陽の木ではないか』と書きました。
よかったら読んでみてください♪

一言主神社 一陽来復祭

②一言主大神は木霊(山彦)だった?

一言主神社の御祭神・一言主大神には次のような伝説があります。

雄略天皇が葛城山に登る時、向かいの山の尾根伝いに山に登る人たちがありました。
その一行は天皇の一行とまったく同じいでたちをしていました。
雄略が『この大和の国に私をおいてほかに大君はないのに、今誰が私と同じ様子で行くのか』と問うと、向かいの山の方から、全く同じ返答が返ってきました。
雄略やお供の者が怒って矢を弓につがえると、向こうの人たちも矢をつがえました。
雄略が『そちらの名を名乗れ。そしてそれぞれが自分の名を名乗って矢を放とう。』と言うと、『私が先に問われた。だから私が先に名乗ろう。私は悪いことも一言、良いことも一言、言い放つ神。葛城の一言主の大神である。』と返事が返ってきました。
これを聞いた雄略は畏まり、『おそれおおいことです。わが大神よ。現実の方であろうとはわかりませんでした。』
と言い、自分の刀や弓矢、お供の着ている衣服も脱がせて拝んで献上しました。
一言主大神は、手を打ってそれを受け取り、雄略が帰る時、一言主大神一行が雄略を長谷の入口まで送りました。 


雄略天皇と全く同じいでたちをし、同じ言葉を返す一言主大神とは木霊(山彦)を神格化したものなのではないでしょうか。

一言主神社 一陽来復祭2


●山彦の名所

葛城山の南に金剛山がありますが、かつて葛城山と金剛山はどちらも葛城山と呼ばれていたそうです。
そして葛城山の山麓近くには一言主神社が、金剛山の山頂近くには葛木神社があってどちらも一言主大神を祀っています。

高校のときにワンダーフォーゲル部に所属していた友人に聞いたのですが、葛城山から金剛山へ至るダイヤモンドトレールと呼ばれる道では、よく山彦が聴こえるそうです。

一言主神社 一陽来復祭  
一言主神社 一陽来復祭-階段 

一言主神社 一陽来復守り 





毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/12/21 00:00] 奈良の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)