千葉県勝浦市 鵜原理想郷 (明神岬)
①鵜原理想郷美しいリアス式海岸が続く明神岬。
大正時代、ここを別荘地とする計画がもちあがったことから鵜原理想郷と呼ばれているようです。
でも別荘らしきものは見当たらなかったので、計画は頓挫したんでしょうね。
目の前に広がるのは青い空と青い海、白い波しぶきばかりです。
美しいお嬢さんたちは堺祭の時代行列に参加されていた方です。(合成)②クジラの頭蓋骨を祀る大杉神社
海岸の高台に大杉神社がありました。
神社といっても、とても小さな祠があるだけです。
扉には閂がかかっていて、参拝する人がおのおの閂を抜いて扉を開き、参拝するというシステムになっていました。
祠の中には安政時代(1854年~1860年)のものと伝わるクジラの頭蓋骨がお祭りされていました。
これが御神体なのでしょう。
海上安全・大漁祈願・水難除けに霊験あらたかと信仰されているそうです。
③天富命は水死体の神だった?勝浦(千葉) 夕景など 『天富命は土左衛門だった?』 ↑ こちらの記事で、天富命についてお話ししました。
天富命は神武天皇に仕えていた神で、阿波を開拓し、その後黒潮にのって安房にやってきてこの地を開拓をしたと伝わります。
上記の記事はいろんな神様の名前がうじゃうじゃ出てきて、なじみのない方はややこしく感じられたのではないかと反省しております。(すいません~)
すごく簡単にかいつまんでいうと、天富命の「富」は次のように変化し、天富命は水死体の神ではないかと考えたわけです。
富=十三=とさ=土左(土左衛門)
※大阪に十三「じゅうそう」という地名があり、青森県には十三港「とさみなと」がありました。
土左衛門とは水死体のことです。
④蛭子神は水死体の神だった?
私は天富命とは水死体の神だと考えていますが、他にも水死体の神と考えられる神がいます。エビスです。
エビスはイザナギ・イザナミの長子として生まれたのですが、は身体障害児で3歳になっても歩けなかったため
イザナギ・イザナミはエビスを葦船に乗せて流してしまいました。
エビスは竜宮にたどりつき、海神に育てられたというのですが、海の中にあるという竜宮とは死の国のことでしょうね。
エビスは海で死んで水死体になったということでしょう。
エビスが水死体の神であることは、水死体のことを「エビス」という地方があることからも裏付けられます。
⑤天富命はエビスだった?天富命が土左衛門(水死体)の神であるとすれば、同様に水死体の神であるエビスと同一神または習合されているのではないでしょうか。
⑥クジラはエビスまたは天富命がよみがえったもの?④で水死体のことを「エビス」という地域があるといいましたが、
クジラのことを「エビス」という地域もあります。
クジラは海で死んだかわいそうなエビスの霊が蘇ったものに違いない。
古の人々はそんなふうに考えたのではないでしょうか。
そして⑤で述べたように、天富命は水死体の神であり、エビスと同一神または習合されていると考えられるので
クジラは天富命が蘇った姿でもあると考えられたのではないかと思います。
↑ こちらは千葉県浦安市稲荷神社に祀られている大鯨の御社です。
クジラは安房の国を作った天富命の化身として、広く信仰されているようです。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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