京都市右京区 嵐山・嵯峨野 2016年11月下旬 撮影 渡月橋 ●京都市、人気観光都市ランキング1位から6位に。 世界的に大きな影響力を持つとされる米大手旅行誌「トラベル+レジャー」が、2016年版世界の人気観光都市ランキングを発表し、昨年まで2年連続で1位だった京都市が6位に転落した。市は「2年連続世界一で知名度が高まり、観光地が混雑したことが影響した可能性がある」と分析している。 ホームページによると、1位は米チャールストンで91・66点。京都はタイのチェンマイやイタリアのフィレンツェなどを下回る89.75点だった。
市観光MICE推進室の三重野真代担当部長は「順位は下がったのは残念だが、5年連続ベスト10入りは京都とフィレンツェだけ。世界的に高い評価が定着したと受け止めている」と話した。【木下訓明】
http://mainichi.jp/articles/20160708/k00/00m/040/063000c より引用 これを受けて、先日京都の混雑ぶりを取材した番組をテレビでやっていました。
●渡月橋を渡るのに30分かかる? 「大勢の人が渡月橋の上を歩いているので、今にも橋が落ちそうです。渡るのに30分以上かかることもあるそうです!」
テレビ画面の中でアナウンサーがそう叫んでいました。
紅葉がピークのときに何度も渡月橋を渡っていますけど、まず30分もかかることはないと思います。
10分か15分くらいで渡れますよ~。
それに渡月橋は人だけでなく車両も渡るので頑丈に作ってあるはずで、ちょっと観光客が多くてもまず落ちたりはしないと思います。
でも知らない人がこれを聞いたら、「そうなんだー」と思うでしょうね。
そのほかにもちょっと印象操作っぽいところがいくつかあったので気になりましたー。
大覚寺 ●マナー違反の観光客のせいでランキングが落ちたといいたいのかな? また、立ち入り禁止のところに入り込んだり、三脚禁止の場所で三脚を立てている外国人観光客などを映していました。
私の記憶ではその場所は三脚禁止ではなかったと思うんですが、最近になって三脚禁止になったのかもしれません。
※ときどき、京都の寺社は全部三脚禁止だという人がいますが、そんなことないんですよ。 係の人に尋ねたら「三脚使ってもいいですよ」というところもありましたし、「今日は空いてるので三脚使ってもいいですよ」というところもありました。たしかにマナーを守らない人は日本人・外国人を問わずいますし、決していいことだとも思いません。
でも、こういう人はそんなに多くないという印象を私は持っています。
立て続けにマナー違反の人を映すから、マナー違反の観光客が多いように思うかもしれないけど
マナーの悪い人ってごく一部の人ですよ。
この番組は京都の人気観光都市ランキングが6位に下がったのは、こういうマナーを守らない観光客のせいだといいたいのかな?
「マナーを守れ」と啓発するのは結構なんですが、「京都のランキングが落ちた」というのが番組のテーマなので
外国人観光客に「京都についての印象」を取材すれば、京都のランキングが下がった原因がわかるかもしれないのにそれはナシ。
清凉寺 このあたりまでくればわりに空いています。上の写真は人が切れるのを待って15分くらいで撮れました。レタッチで二人くらい消しましたが(笑) ●定番アングルが撮影禁止に その番組をみて、いくつかの場所で特定の場所が撮影禁止になったことを知りました。
境内全部が撮影禁止なのではなく、パンフレットなどで必ず使われる定番のアングルが撮影禁止になっているそうなんです。
よくマナーの悪い観光客のがいるので撮影禁止になったという話を聞きますが、そういう理由ではなさそうです。
混雑しているのに、多くの人がその場所で写真を撮るので、よけいに混雑してしまう、という理由のようでした。
※ちなみに、マナーが悪い観光客がいるので撮影禁止にするのって私はちょっとおかしいと思います。 マナーを守っている人がなぜマナーを守らない人のとばっちりを受けないといけないんでしょうか? 私が管理者ならマナーが悪い観光客には「拝観料はお返ししますので」といって出て行ってもらうと思います。 そして他の人にはマナーを守って写真撮影を楽しんでもらったらいいんじゃないでしょうか。 撮影禁止にするのは自由ですが、よほどのことがないかぎり、私はそこへは行かないだろうと思いました。
やっぱり旅に出たら写真を撮りたいので、写真撮影ができるところに私は行きたいです。
化野念仏寺●撮影禁止でも撮影する観光客が大勢~ 「 No Photography」の張り紙がしてありますが、大勢の人が風景を撮影しているシーンがテレビ画面に映し出されます
マナー違反だと言われるとそのとおりでしょうが、遠い国からやってきた人々が写真を撮りたい気持ちはわかります。
仏像の撮影は禁止のところが多いですが、まさか境内の風景まで撮影できないとはちょっと考えつかないですよね。
こういうことが、京都の人気を下げているのではないかと思ったりもしました。
撮りたい風景が「 No Photography」で撮影できなかったというのは、とても残念な旅の思い出になると思うのです。
あっ、もしかして撮影禁止にするのは観光客を減らすためなのかも。
京都に住んでいる人が「大勢の観光客に来てほしくない』と言っているのを聞いたことがありますし
京都市のほうでも観光客を減らしたいと考えているのかもしれません。
ランキングがさがるのも結構じゃないかと。
嵯峨鳥居本 ここまでくるともう歩いている人の姿はまばらです。 ●なんとか撮影okにできないの? 「 No Photography」と書いてあっても撮影する人が大勢。
この事態についてどう対処するか。
いっそのこと「 No Photography」にするのはムリだと考え、「photographable (撮影ok)」にする方法を考えてみるのもアリではないでしょうか。
今回撮影禁止になった場所のひとつは、参道の狭い通路なんですね。
狭いと言っても人が横に4~5人並んで歩けるくらいの幅はあったと思います。
ここをロープで区切って、二つの通路を作ると言うのはどうでしょう。
そして一つは写真撮影しない人用通路、もう一つは写真撮影する人用の通路とするのです。
写真撮影する人用通路は入場制限をかけて、数人づつ入ってもらう。
時間は1分くらいでいいと思います。2,3枚もとれれば十分満足できると思うので。
言うは易く行うは難しなのかもしれませんが。
嵐山~嵯峨野の旅は思う存分写真を撮ることができて楽しかったです!(下手な写真ばかりだけど~)
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