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千本釈迦堂(大報恩寺) 大根焚 『大根焚と聖天さん』 


京都市上京区 千本釈迦堂 (大報恩寺)
大根焚 12月7日 8日(有料


千本釈迦堂 大根焚

●お釈迦さまが悟りを開いた日

12月8日は釈尊が悟りを開いた日とされ、千本釈迦堂の大根焚はこれにちなむ行事だとされます。
12月8日には成道会法要も行われます。

なぜ千本釈迦堂では大根焚きを行っているのでしょうか?

千本釈迦堂 大根

●京都各地で行われる大根焚

冬の京都では各地で大根焚が行われます。
了徳寺では報恩講(親鸞の命日の法要)の大根焚が12月9日~10日、三千院の初午大根焚が2月8日 ~ 11日に行われます。
嵯峨聖天の大根供養は毎年小雪を含む2日間です。(日にちは変更になってるかもしれないので確認してくださいね。)

●大根焚は聖天さんにちなむ行事だった?
 
待乳山聖天 
上の写真は東京の待乳山聖天です。
巾着袋と違い大根は聖天さんのシンボルです。
どこの聖天さんに行っても、多少のデザインの違いはあってもこんな感じのンボルが用いられています。

聖天さん(歓喜天)とは鬼王ビナヤキャとビナヤキャ女神(十一面観音の化身)の男女双体の神です。
聖天さんの紋が違い大根なのは、鬼王ビナヤキャは大根と牛と人肉が好物だったとされるところからくるのだと思います。

待乳山聖天では1月7日に大根まつりを行っており、ふろふき大根を授与しているそうです。
嵯峨聖天でもの大根供養を行っていますし、大根焚きはもともとは聖天さんの行事だったのではないでしょうか?

●千本釈迦堂の大工の棟梁と阿亀の伝説


そして千本釈迦堂には大工の棟梁と棟梁の妻・阿亀の伝説が伝えられています。

千本釈迦堂の本堂を建てるとき棟梁が謝って柱を短く切ってしまいました。
妻の阿亀が柱の長さが足りない分を枡組を作って補ったらどうかとアドバイスし、本堂は完成しました。
しかし阿亀は女の助言を受け入れたことが知られたら夫の恥になると思い、本堂が完成する前に自害してしまいました。


千本釈迦堂 升

上の写真を見ると本堂の柱に枡組がついていますね。
たぶんこれのことを言っていると思います。

●に∧は男性、∨は女性

ベストセラー小説『ダ・ヴィンチ・コード』に∧は男性、∨は女性を表すと書いてあったように記憶しています。
枡とは凹で女性を、柱とは凸で男性を表しているのではないでしょうか。
すると枡(凹)と柱(凸)が合体している千本釈迦堂の柱は男女和合の象徴であるということになります。

そういったところから、千本釈迦堂は聖天さんのイメージと重ねられ、大根焚きの行事を行うようになったのではないでしょうか。


千本釈迦堂 大根焚2 



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[2016/12/08 00:18] 京都の祭 | TB(0) | CM(4)