奈良県御所市 一言主神社
2007年11月24日 撮影
●樹齢1200年のイチョウの御神木一言主神社には樹齢1200年と伝えられる御神木のイチョウの木があります。
2007年11月に撮影しました。
2012年、このイチョウの木は根元が腐朽し倒壊の危険があるとして主幹や枝が切られてしまいました。
なので現在はこのような景観ではないと思います。
●一陽来復(冬至)境内には『一陽来復守り』と記された幟が掲げられていました。
一陽来復とは日照時間がだんだん短くなり、衰えていった太陽が、冬至を起点に再び日照時間が長くなり勢いを増していくことを言います。
また、ここから転じて悪いことが続いたあとで幸運に向かうことをも意味しています。
おそらく陰陽思想からくる言葉なのでしょう。
というか、このような太陽の動きから陰陽思想は生まれたのではないかと思ったりもします。
●南天は難転を意味する。一言主神社では冬至の日から節分の日まで『一陽来復守り』を授与しています。
去年の冬至の日に一言主神社をお参りして『一陽来復守り』を求めました。
白い和紙を鬼の顔のような形に折った袋を透かしてみると、中に南天の実と葉が入っているようです。
(糊つけしてあるので、開封していない)
袋には墨で『一陽来復 難転魔滅』と書いてあります。
なぜ袋の中に南天の実と葉が入っているのかといえば、南天の音が難転に通じるからなんですね。
●イチョウは一陽、太陽の木?それで閃いたんですが、イチョウは一陽を意味しているのではないでしょうか。
一陽とは太陽のことでしょう。
昔の人々はイチョウは太陽の木だと考えたのではないでしょうか。
●太陽は黄色現在では太陽は赤で描かれることが多いですが、確かキトラ古墳の太陽金色で描かれていたと思います。
また外国では太陽は黄色で描かれることが多いそうです。
星の色は温度で決まりますが
宇宙情報センター ←こちらのサイトの図に示されているように太陽の色は本来は黄色なのです。
冬至の日に行われる一言主神社の一陽来復祭●イチョウは冬至に向かって衰えていく太陽を表す木つまり、イチョウの黄色い葉は太陽の光に見立てられているのだと思います。
そして11月中旬ごろより徐々に散り始める様を、太陽が衰えていく様子に喩えたのだと思います。
最も太陽の光が衰える冬至のころにはイチョウの黄色い葉はすっかり落葉してしまっているというわけです。
昔の人々の自然観察能力はなんて鋭かったのでしょうか。
●一言主大神は冬至に向かって衰えていく太陽を神格化した神?一言主神社は葛城山の東の中複にあって日の出を拝むのに最適な場所にあります。
一言主神社の御祭神・一言主大神は冬至に向かって衰えいく太陽を神格化した神なのではないかと思います。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。
いつも応援ありがとうございます♪
にほんブログ村
にほんブログ村