茨城県久慈郡大子(だいご)町 袋田の滝
●金山の町、大子
袋田の滝は茨城県久慈郡大子(だいご)町袋田にあります。
今回は見学できなかったんですが、大子町には栃原金山などの金山もあります。
奈良時代、大子町で砂金が発見されました。
安土桃山時代から江戸時代にかけては常陸佐竹氏によって金山開発が行われた土地でした。
もしかして、この袋田の滝の近くでも砂金が見つかるかも?
●一富士・二鷹・三茄子は鉱山の隠語?このブログで何度か書いたんですが、初夢で見ると縁起がいいとされる「一富士・二鷹・三茄子」の富士・鷹・茄子とは鉱山の隠語ではないかと私は考えています。
その理由を箇条書きにしてみます。
①栃木県那須町の近くには足尾銅山がある。愛媛県新居浜市のなすび平の近くには銅山川が流れ、別子銅山がある。
銅は茄子色をしている。そして茄子が鈴なりになっている状態を坑道に見立てたのではないか。
②鷹は鷹の爪ではないか。
鷹の爪の赤い色は水銀を、また鷹の爪の実が鈴なりになるようすを坑道に見立てたのではないか。
③富士は不死の意味で、輝きを失わない金を意味しているのではないか。
富士はまた藤をも意味し、藤の花が房になって咲くようすが坑道に喩えられたのではないか。
よかったらこちらの記事も参照いただけると嬉しいです。↓
玉雲宮 百日紅 『一富士・二鷹・三茄子の謎、そして殺生石はなぜ高田の地に飛散したのか』 普門寺 藤 躑躅 「藤と『ジャックと豆の木』」 ●「一富士・二鷹・三茄子」には続きがある。
「一富士・二鷹・三茄子」には続きがあるそうで、「四扇・五煙草・六座頭」とも「四そうろう・五せっちん」「四葬式、五雪隠」「四葬礼・五糞」「四葬式、五火事」と言ったりするそうです。
「四そうろう・五せっちん」「四葬式、五雪隠」「四葬礼・五糞」「四葬式、五火事」についてはこれからゆっくり考えることにして
今日は「四扇・五煙草・六座頭」の意味について考えてみたいと思います。
●四扇・五煙草・六座頭も鉱山の隠語だった?
「四扇・五煙草・六座頭」も「一富士・二鷹・三茄子」と同様、鉱山に関する隠語だと私は考えています。
ひとつづつ説明していきますね。
●扇は露天掘跡?

上の写真は兵庫県生野銀山の露天掘の跡 (慶寿ひ)です。
鉱物が地表近くにある場合、坑道を作らずに地表から地下をめがけて掘っていくこともあり、これを露天堀といいました。
露天掘の跡は様々な形があったのだろうと思いますが、生野銀山の露天堀跡は扇状になっています。。
http://www.chichibu.co.jp/~wado/iseki/kengaku2.htm
上記サイトの和銅採掘露天掘跡もやや縦長ですが扇の形に見えます。
●煙草は口にくわえた松明?
残念ながら、今探してみても見つからないんですが(ちゃんとメモっとかなきゃダメですね)
日本の鉱山で働く人々が口に松明をくわえている絵をネット上で見た記憶があるんです。
江戸時代か、それ以前の絵のように思えました。
口に松明をくわえているのは、作業に両手が使えるようにするたえではないでしょうか。
日の光が届かない坑道の中は真っ暗だったことでしょう。
松明は灯りなのか、それとも空気の存在を確認するためなのかもしれません。
●煙草を吸う鉱山の神・ティオ
そういえば、ボリビア・ポトシ鉱山の坑道にはティオという神様の像が祀られていて、煙草をお供えする習慣があるそうです。
なぜ煙草なのかというと、鉱山で働く人々は口に松明をくわえるので、それを煙草に見立てたのではないでしょうか。
ティオの写真はこちら→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AA#/media/File:El_Tio_Potosi_Bolivia.jpg
●大子町にあるタバッコ峠
また大子町にはタバッコ峠という地名があり、空海が峠を超えるときに煙草を吸ったところからタバッコ峠となったという伝説が残されています。
煙草が日本に伝えられたのは1601年なので空海が煙草をたしなんだということはないでしょう。
太子町は古くから鉱山があったので、鉱夫たちが口にくわえた松明をタバコ(煙草)と呼び、そこからタバッコ峠となったのではないかと想像します。
●六座頭は暗闇で働く坑夫を意味する?
座頭とは江戸時代の盲人の階級のひとつです。
時代劇・座頭市の主人公・市も盲人でしたね。
で、今観光施設となっている坑道などでは照明がついていますが、昔の坑道には照明などなく真っ暗だったことでしょう。
そのため口に松明をくわえて作業したのではないかと想像するのですが
暗いと物がよく見えませんね。
そういうわけで座頭は坑夫のことなのかなあと思ったりします。
●盲目はたたらの職業病
またたたら場で働く人々は片目をつぶって火の温度を見るため、片目を失明することが多かったそうです。
それを座頭と言っているのかもしれませんね。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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[2016/11/26 00:00]
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