奈良県明日香村 飛石
2009年9月20日 撮影
●飛石飛石とは川に石を並べて橋替わりにしたもののことをいいます。
明日香川には万葉集の時代から飛石があったようで、飛鳥川の飛石を読んだ歌が数首残っています。
●飛石を渡って女のもとに通う男2701: 明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも
(明日香川の石橋(飛び石)を明日も渡ってあなたに会いに参ります。
石橋の石と石の間隔は途切れていますが、私の心は途切れることなくあなたを思っています。) 古代の日本は妻問婚だったので、逢瀬とは男が女に会いにいくものでした。
この歌は男性が愛しい女性に対して詠んだ歌だと思います。
この歌は万葉集の2701番の歌ですが、次の2702番も明日香川を詠んだ歌です。
●水かさが増えて男がやってこないのを憂う女2702: 明日香川 水行きまさり いや日異(ひけ)に 恋のまさらば ありかつましじ
明日香川(の水かさが増えるように、日ごとにに恋する気持ちが増していったら、とても生きてはいられません。) 明日香川の水かさが増すと石橋(飛び石)は水の底に沈んでしまうので、男は石橋を渡って女に会いに行くことができませんね。
2702番の歌は水かさが増えて男がやってこないのを憂いた女の歌のように思えます。
2713番も飛鳥川を詠んだ歌です。
●浮気する男の言い訳?2713: 明日香川 行く瀬を早み 早けむと 待つらむ妹を この日暮らしつ
明日香川の速い瀬の流れのように、愛しいあの女は『早く来てほしい』と私を待っているだろうと思いながら、行くことができずに1日が過ぎてしまいました。) 水嵩が増して明日香川の瀬が速く、石橋はやはり水底に沈んだままのようです。
もしかしたら男は他に好きな女ができて言い訳をしているのかも?
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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[2016/09/21 07:00]
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