大阪市旭区 淀川・わんど
2011年10月1日 撮影 (1枚目は10年以上前の9月)
川に細長い砂州のようなものがありますが、これは『わんど』とよばれています。 ●かつて川は重要な交通路だった。アニメ「風立ちぬ」では、牛が飛行機を牽くシーンや、川をたくさんの帆掛け舟が往来する様子がとても印象的でした。
陸上交通が発達していなかったころ、川は重要な交通路であり、多くの船が行き来していたのですね。
淀川にも多くの船が浮かぶ風景が見られたようです。
一寸法師もお椀の舟に乗り、淀川を遡って京へ向かったんですよ。
枚方宿(説明版より/枚方宿はわんどより上流)
●明治期の淀川改修工事明治時代、大阪⇔伏見間を蒸気船で繋ぐという計画がもちあがり、淀川の改修工事が行われました。
江戸時代の伏見・京橋あたり(説明版より)淀川を利用して大阪から伏見へ行くためには、一寸法師のように川を遡る必要があります。
川の流れが急だと川を遡ることが難しいので、川の流れを緩やかにしないといけません。
川は直線的に流れるよりも、くねくねと蛇行して流れる方が流れが穏やかになります。
そこでまず、川を蛇行させる工事が行われました。
次に、川が急カーブを描く部分は、水がぶつかって壊れるのを防ぐため、水制という構造物がたくさん設置されました。
水制とは岸から川へ垂直に伸びる細長い構造物です。
水制と水制の間には、木の小枝や下草を用いた大きなマットをたくさん積み重ねて川底に沈めてあるそうです。
このマットには水流を穏やかにする効果があるのだといいます。
マットには土砂やごみが付着して目詰まりをおこさないように定期的に掃除をしなければいけなかったのではないかと思ったりしますが、実際にはどうだったんでしょうか?
●魚たちの住処となったわんど現在では淀川を航行する船の姿はほとんど見られなくなりました。
そして長い年月の間に水制の周囲には土砂がたまり、その上に植物が生い茂るようになりました。
現在では『わんど』は魚たちの貴重な住処となっているそうです。

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[2016/09/12 10:23]
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