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木更津 みなと祭 花火 『鈴森に表れたろくろ首の正体とは?』 

千葉県木更津市 木更津港
木更津港まつり花火大会・・・8月15日

木更津花火4

やっさいもっさい踊りの翌日は花火大会です!

木更津 花火6

●證誠寺の狸囃子伝説の真相?

木更津港からほど近いところに、「證誠寺の狸囃子」の舞台、證誠寺があります。

證誠寺と信楽焼の狸 
證誠寺に狸の幽霊?(狸は紫香楽で撮影したものです。合成。)

昔、證誠寺は「鈴森」と呼ばれる竹藪が生い茂る場所にあり、一つ目小僧やろくろ首などの妖怪が出没していたそうな。
実は鈴森に棲む狸たちが妖術で化けていたのです。
しかし新しくやってきた和尚は一つ目小僧やろくろ首を見ても驚きません。
そこで狸たちは和尚を驚かせてやろうと、證誠寺の庭でお腹をぽんぽこと打って歌い踊りました。
すると和尚は驚くどころか、庭に出て三味線を弾きだしました。
こういうことが3日ほど続きましたが、4日目には狸たちは現れず、翌朝大狸が腹を破って死んでいたので和尚は大狸を懇ろに弔いました。

木更津 花火3

木更津 やっさいもっさい踊り  『狸の踊り念仏?』 

こちらの記事に次のようなことを書きました。

①稲荷神は狐とされるが狸のこともある。

②證誠寺の近くに八剣八幡神社がありますが、その末社・三社神社は御嶽神社 ・三峰神社 ・稲荷神社を祀っている。
この稲荷神社の神使が證誠寺に表れた狸ではないか。

③狐はたいてい女性に化ける。狸は男性的な容姿をしている。(信楽焼きの狸など)

④神はその現れ方で御霊(神の本質)・和魂(神の和やかな側面)・荒魂(神の荒々しい側面)の3つにわけられる。
そして和魂は女神、荒魂は男神とする説がある。
狐は女神で和魂、狸は男神で荒魂なのではないか。
御霊・・・・・神の本質・・・・・・・・男女双体
荒魂・・・・・・神の荒々しい側面・・・・・男神・・・狸
和魂・・・・・・神の和やかな側面・・・・女神・・・狐


⑤證誠寺の狸囃子では「つ~つ~月夜だ みな出て来い来い来い~♪ 」と歌う。
月夜とは15日ごろである。
狸たちは旧暦お盆の7月15日に證誠寺の庭に表れたのではないか。

⑥お盆にはご先祖様の霊だけでなく、悪霊も帰ってくると考えられていた。狸とはお盆に帰ってきた悪霊ではないか。

⑦狸はお腹をぽんぽこと叩いたとあるが、太鼓は悪霊を退散させることができると考えられていた。
狸たちは腹鼓を叩くことによって自分たちを退散させてしまったというのが「證誠寺の狸囃子」伝説の意味ではないか。


木更津 花火2 

●狸が化けたろくろ首の正体とは?


昔、證誠寺は「鈴森」と呼ばれる竹藪が生い茂る場所にあり、一つ目小僧やろくろ首などの妖怪が出没していたそうな。
実は鈴森に棲む狸たちが妖術で化けていたのです。

證誠寺からほど近い場所にある八剣八幡神社。
その境内にある三社神社の御祭神の一、稲荷神社が狸の正体ではないかと私は考えましたが、
この八剣八幡神社の前に弁才天厳島神社があります。
時間がなくて写真撮れなかったんですが~(すいません~)



※證誠寺は地図南の矢那川の文字の北にあります。


この弁才天厳島神社の神様ろくろ首の正体ではないかと思います。
なんでかって? 

木更津 花火  

●弁才天と宇賀神

喜光寺 宇賀神

上の写真は奈良・喜光寺境内にある弁天堂の御神体・宇賀神王です。

宇賀神は人頭蛇身でとぐろをまくお姿で表され、弁才天と習合されていることが多いのです。

この宇賀神がとぐろをとき、蛇体を伸ばしたお姿を想像してみてください。
頭部にながーい首がついたろくろ首になりますね。

木更津 花火5 

木更津港



毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/08/22 00:00] 千葉県 | トラックバック(-) | コメント(-)