霜降高原 つつじヶ丘●羊さんたち、つつじにご用心!つつじを漢字で書くと躑躅ですが、なんで足がふたつもあるんでしょうか?
躑躅とはもともと漢語で、「行ったり戻ったりする」「躍りあがる」というような意味なのだそうです。
それが何で花の名前になったんでしょうか?
中国の学者・陶弘景(456-536)は「羊が葉を食べると躑躅して死ぬ。それで羊躑躅という名前になった。」と言っています。
大笹牧場草を食む大笹牧場の羊さんたち、つつじを食べないように注意してね~。
うーん、でも子供のころ、つつじの蜜を吸った記憶がありますが、なんともなかったなあ~?
ウィキペディアには次のように書いてあります。
「レンゲツツジには致死性になりうる毒があり、庭木として利用されることもあるので事故を避けるために注意しなければならない。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8 より引用
陶弘景が名前をあげた羊躑躅は、和名ではトウレンゲツツジというそうです。
つまり、つつじには毒のあるものとないものがあるということでしょうか?
または、毒性の強いものと弱いものがあるということなのかも?
いずれにせよ、レンゲツツジの蜜は吸わないように気をつけましょうーー。
霜降高原 つつじヶ丘●つつじの語源「つつじ」という言葉はもともと日本にあった「やまとことば」なのではないでしょうか。
そして中国で同じ種類の植物を「羊躑躅」と言っていたため、「つつじ」という言葉に「躑躅」の漢字をあてたのではないかと想像します。
とすれば、「つつじ」の語源は何なのでしょうか?
調べてみたところ、いくつもの説があるようです。
①筒状の花が咲くところから。
②「続き咲き木」の意味。
③「綴り茂る」の意味。
④「垂乳(タルルチチ/蕾が乳頭に似ているため)」の意味
●躑躅の花は五芒星に似ている?

花の形がわかる写真を撮ってこなかったので、かわりに八条が池の霧島躑躅の写真を載せておきます。(すいません~)①にあるように躑躅は筒状の花で、花の先が5つにわれています。
私はこの花の形から五芒星を思い出します。
陰陽道で魔除けの呪符とされている記号ですね。
平安時代の陰陽師。安倍晴明が用いた紋です。
安倍晴明が用いた紋は桔梗紋と呼ばれていますが、桔梗も躑躅と同じような筒状の花で、花の先が5つにわれていますね。
蘆山寺 桔梗●セーマンドーマン三重県志摩地方の海女さんたちは魔除けにセーマンドーマンと呼ばれるマークを磯手拭や襦袢に描いています。
このうちセーマンは五芒星、ドーマンは縦棒4本、横棒五本を織物のように交差させたものです。
↑ 上の図は友達に造ってもらいました。ありがとうー。
セーマンは安倍晴明、ドーマンは晴明と同時期に活躍した陰陽師のは蘆屋道満からくるとも言われています。
チロリン村
●ツツは星の神をあらわす?日本の星の神は抹殺されてしまったようで、日本書紀には「天津甕星」という神がたった一柱登場するのみです。
しかし『上記(うえつふみ)』という歴史書には、トムツツ(北極星)、アカユツツ(ペテルギウス)、イユキツツ(スピカ)などの星の神が登場します。
『上記』は後世に記された偽書だとされていますが、全ての記述が偽りであるとも言い切れず、古にはトムツツ・アカユツツ・イユキツツと呼ばれる星の神が存在していたのでは、と思ってしまいます。
霜降の滝トムツツ・アカユツツ・イユキツツという神名に注意してください。
すべて神名に「ツツ」とありますね。
また大阪の住吉大社の神・底筒男命・中筒男命 ・表筒男命はオリオン座の三ツ星を神格化した神ではないかと言われており
その神殿の配置はオリオン座の三ツ星の配置によくにています。
これは友人に聞いたことですが
「昔の人は星は円筒形をしていると考えていたのではないか」という説があるそうです。
ツツジという言葉の語源は、花の形が筒状であり、また先端が5つにわれているところから五芒星を思わせるため
星=筒(ツツ)というところからつけられたのではないかなあ~、と思ったりします。
大笹牧場にて
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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