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普門寺 藤 躑躅 「藤と『ジャックと豆の木』」 

京都府福知山市大江町 普門寺
撮影 2015年5月5日


普門寺 白藤

●藤は豆科の植物

藤の花って日本の固有種で、豆科の植物なんですよね。
さやの中に数個の実が入っているんだとか。
花にばかり気をとられて藤の実を見たことがなかったです。
藤の実が実るのって9月ぐらいですか?
そのときにじっくりと観察してみたいと思います。

●『ジャックと豆の木』豆の木は坑道の比喩だった?

豆といえば『ジャックと豆の木』というイギリスの童話がありますね。

ジャックは母親に命じられて牝牛を売りに行きましたが、途中であった男の豆と牛を交換してしまいました。
ジャックの母親は怒って豆を庭に捨ててしまいましたが、翌日豆は天に届く巨木になっていました。
ジャックは豆の木を登り、雲の上にある巨人の城にやってきました。
ジャックは巨人の金の卵を産む鶏、金と銀の入った袋、ハープを盗んで地上に降りました。
巨人がおいかけて豆の木を降りてきたのでジャックが豆の木を斧で切ると、巨人は地上に落ちて死んでしまいました。
裕福になったジャックは母親と幸せに暮らしましたとさ。


いや~、なんともひどい話ですね。
人のものを盗み、おまけに被害者である巨人を殺して自分は幸せになったというんですから。

普門寺 藤


それはさておき、ジャックが金の卵を産む鶏、金と銀の入った袋、ハーブを盗んでいるところに注意してください。

豆の木とは鉱山の坑道の比喩なのではないでしょうか。
坑道は日本では百足穴などと呼ばれていました。
百足のたくさんの足は、いくつもに分岐して伸びる坑道に喩えられたのです。
豆の木がたわわに実を実らせる様子も坑道ににています。

豆の木とは実は坑道のことであったからこそ、ジャックは金の卵を産む鶏や、金と銀の入った袋を盗むことができたのだと思います。
ハープも何かの比喩だと思いますが、わかりません。今後の宿題とさせていただきます。

●一富士・二鷹・三茄子の謎

以前の記事、玉雲宮 百日紅 『一富士・二鷹・三茄子の謎、そして殺生石はなぜ高田の地に飛散したのか』 で私は次のようなことを書きました。

①初夢で見ると縁起がいいとされるものとして、一富士・二鷹・三茄子という。
②私は、一富士・二鷹・三茄子とは鉱山または鉱物の隠語ではないかと考えている。
③栃木県那須町の近くには足尾銅山がある。愛媛県新居浜市のなすび平の近くには銅山川が流れ、別子銅山がある。
銅は茄子色をしている。そして茄子が鈴なりになっている状態を坑道に見立てたのではないか。
④鷹は鷹の爪ではないか。
鷹の爪の赤い色は水銀を、また鷹の爪の実が鈴なりになるようすを坑道に見立てたのではないか。
⑤富士は不死の意味で、輝きを失わない金を意味しているのではないか。
富士はまた藤をも意味し、藤の花が房になって咲くようすが坑道に喩えられたのではないか。

●日本版「ジャックと豆の木」

茄子については、日本版「ジャックと豆の木」ともいうべき伝説が、琵琶湖に伝わっています。
(参照/比叡山より琵琶湖花火大会を望む 『茄子は銅の隠語?』 

源五郎が植えたナスビの苗は翌日には天まで届き、茄子(ナスビ)が鈴なりになっていました。
源五郎はつるを登って雲の上にいき、雷神の仕事を手伝って雲の上から水をまいて雨を降らせました。
ところがうっかり水が入った瓶をひっくりかえし、水は全部下界に落ちて琵琶湖になりました。
源五郎は湖で溺れている人を見て笑っていましたが、雲から落ちて湖にはまってしまいました。
源五郎は湖でもがいているうちに鮒になってしまいました。
これが琵琶湖の固有種の源五郎鮒です。


ゲンゴロウという昆虫もいますが、源五郎鮒もゲンゴロウも菱形をしています。
九州大学工学部(旧)採鉱学科 (現 地球資源システム工学部門)と(旧)冶金学科(現 材料工学部門)図書室 が所蔵していた(現在は総合研究博物館蔵) 「山相図・自然銅数種の図」には
キャラメルのような形をした銅が描かれていて、銅の上面や側面が菱型に見えます。
菱形は銅を表しているのではないかと思います。

探せば天に届く藤の民話なんかもあるかも?

普門寺 躑躅

躑躅の花もとてもきれいでしたが、ピーカンの晴れでガチガチに写ってしまった~。



毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/05/09 00:00] 滋賀県 | トラックバック(-) | コメント(-)