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本法寺 桜 『日蓮宗の神々』 

京都市上京区 本法寺
撮影 2016年4月5日


桜満開ですごくきれいだったんですが、夕方に行ったもんで
逆光でフレア入りまくるわ、桜に強い影が落ちてるわ・・・であんまりいい写真が撮れなかった~。

本法寺 多宝塔 桜3 

多宝塔 塔百景1

この日、地下鉄鞍馬口駅で降りて、妙顕寺・本法寺・妙蓮寺・立本寺などへお参りしました。
全て日蓮宗のお寺ですね。
3月29日にお参りした京都御所の東北にある本満寺も日蓮宗のお寺でした。 
日蓮宗ってあんまり知らなかったんですが、桜の名所が多いせいでこの春はいろいろと勉強することができました。

本法寺 摩利支天堂 桜 
↑ 境内には摩利支天堂がありました。
摩利支天堂の右には北辰殿があり、妙見大菩薩、鬼子母神、七面大天女、大黒天を祀っています。

七面大天女とは七面大明神のことだと思います。
本満寺の境内にも妙見菩薩、七面大明神を祀るお堂がありましたし、
妙顕寺境内にも妙見菩薩を祀る小さな社がありました。
また、妙顕寺・本法寺には刹堂(鬼子母神堂)がありました。

本法寺では妙見菩薩、鬼子母神、七面大明神のほかに、大黒天と摩利支天を祀っているのですね。

大黒天と鬼子母神は日蓮宗の脇侍なのだそうです。
日蓮宗の仏壇にも飾られるそうです。
http://www.memoriarubutsudan.com/item14_butuzou/h2044-h2046.html
上のサイトに日蓮宗の仏壇の写真があります。

大黒天は男性のシンボルを象ったものであるとよく言われます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BB%92%E5%A4%A9#.E6.B0.91.E9.96.93.E4.BF.A1.E4.BB.B0

そして鬼子母神は子供を抱く女神像で表されます。
つまり大黒天と鬼子母神は夫婦の神、生殖の神ということなのでしょう。
なぜ、日蓮宗ではこのような夫婦の神を祀っているのでしょうか。
男女双体の神、大聖歓喜天や道祖神、陰陽道などと関係ありそうですが、これは今後の宿題としてじっくり考えてみたいと思います。

本法寺 本堂 桜
 
本堂

次に摩利支天についてですが、この神も日蓮宗でよく祀られる神だそうです。

摩利支天は陽炎を神格化した神で、男神像もありますが、女神像もあります。
そしてどうやら道教の神・斗母元君(とぼげんくん)と習合されているようです。
斗母元君とは「陽炎」「日の光」という意味です。
中国の伝説に登場する龍漢・周御王の妃・紫光夫人が斗母元君だとも言われています。
紫光夫人は天皇大帝、北極紫微大帝、北斗七星(貪狼星・巨門・禄在・文曲・廉貞・武曲・破軍)を産んだとされます。
天皇大帝とは北辰(天の北極)を神格化した神、北極紫微大帝(ほっきょくしびたいてい)は北極星を神格化した神です。

日蓮宗では妙見菩薩と七面大明神を祀ることが多いということを思い出してください。
妙見菩薩は北極星を神格化した神です。
そして七面大明神は北斗七星を神格化した神だとする説があります。
妙見菩薩は北極紫微大帝と習合されていると考えられます。

そして斗母元君は北極紫微大帝(=妙見菩薩)と北斗七星(=七面大明神)の母親で、さらに摩利支天と同じ陽炎を神格化した神です。

日蓮宗の寺院に摩利支天が祀られているのは、妙見菩薩と七面大明神の母神だからではないでしょうか。



毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/04/09 10:33] 京都府 | トラックバック(-) | コメント(-)