滋賀県守山市 第一なぎさ公園
2016年1月中旬 撮影
なぎさ公園で菜の花が咲いていると聞いたので行ってみました。
ところがーーー!
菜の花なんてどこにも咲いていない?
調べてみたらなぎさ公園ってあちこちにあるんですね!
菜の花が咲いてるなぎさ公園は守山市ですが、私は浜大津のなぎさ公園に行っていたのですーー。(汗)
まったく、このおっちょこちょいをどうにかしたいーーー。
浜大津から守山市へ向かい、無事第一なぎさ公園に到着。
菜の花畑の向う側に見えているのは比良山系の山々です。
例年であればこの時期冠雪するそうですが、雪は少ししか積もっていませんでした。
写真は小細工をして、冠雪のように加工したものです。
うーん、でもわざとらしいなあーー。
ぜひ本物の冠雪した比良山と菜の花を撮りたいです・・・。
さて、この比良山系の蓬莱山に小女郎ヶ池があり、次のような伝説が残されています。
比良山麓の南船路の集落に、九右衛門とお考という夫婦が住んでいました。
あるときからお考は乳飲み子を残して夜な夜な池に通うようになりました。
お考は池の主である大蛇と逢引をしていたのです。
九右衛門はお考のあとをつけ、池の中に入ろうとしているお考を見つけます。
お考は九右衛門に「私はこの池に住む大蛇に見初められてしまったのです。赤ん坊には乳のかわりに私の目玉をしゃぶらせてください。」と言い
左目をくりぬいて九右衛門に渡し、池の中に姿を消しました。うーん、どこかで聞いたような話だなあ?
そうそう、曽爾村のお亀ヶ池伝説です。あれに似ていますね!
曽爾高原 すすき 夕景 『お亀ヶ池伝説』 伊勢国・太郎生村出身のお亀は曽爾村の男の嫁になり、毎日、太郎路池の水を溜めた井戸の水を鏡替わりにして化粧をしていました。
あるとき井戸の水に美しい男性の顔が映り「今夜、太郎路池のほとりに来て欲しい」といいました。
それ以来、お亀は夜な夜な太郎路池の男神のもとへ出かけるようになりました。
そして男児を出産したあと、姿を消してしまいました。
夫がお亀を探して太郎路池のほとりへやってくるとお亀が現れて子供に乳を飲ませました。
そして「二度と私を探さないでください」と言って姿を消しました。
夫は懲りずにまた太郎路池に行きました。
するお亀が蛇となってあらわれ「二度とくるなと言ったのに、なぜ来た?」と言って夫に襲い掛かりました。
夫はなんとか逃げ帰りましたが、すぐに亡くなってしまいました。
お亀は野火から山火事になった時、焼けて死にました。
どちらの伝説にも蛇神が登場しますが、蛇神とは天照大神だと思います。
「伊勢内宮の神は男神で蛇神で、内宮に仕える斎宮のもとへ通っていた」と言われているからです。
記紀には天照大神は女神だと記されていますが、本当は天照大神は男神であるとする説があります。
天岩戸に隠れた天照大神はアメノウズメのストリップに興味を持って天岩戸から出てきました。
女神のストリップに興味を持つのは男だ、よって天照大神は男神だというのですね。
物部氏の祖神のニギハヤヒは、先代旧事本紀では天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてる くにてるひこ あまの ほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)と記されていて、この神が本当の天照大神ではないかとも言われています。
そして初代神武天皇が東征して畿内入りするより早く畿内にニギハヤヒが天下っていたとする記述が日本書紀にあり、畿内には神武以前に物部王朝があったのではないかとも言われています。
どうも、日本書紀や古事記の記述は改竄されているように思われます。
私は天照大神とは歓喜天や道祖神のように男女双体の神なのではないかと考えています。
神はその現れ方で御霊(神の本質)・荒霊(神の荒々しい側面)・和霊(神の和やかな側面)に分けられ、荒霊は男神で和霊は女神とする説があります。
とすれば御霊は男女双体となります。
天照大神に仕える伊勢斎宮は男神である天照大神と和合して御霊にさせる存在なのではないでしょうか。
伊勢内宮の神は男神で蛇神で、内宮に仕える斎宮のもとへ通っていた」というのは、荒魂(男神・蛇神)と和魂(女神)が和合して御霊になるということを物語的に表現したものではないかと思います。
そして蛇神は男神、お亀やお考は女神ということなのではないでしょうか。
御霊・・・神の本質・・・・・・・男女双体
和魂・・・神の和やかな側面・・・女神 ・・・伊勢斎宮(天照大神の女神)/お亀/お考
荒魂・・・神の荒々しい側面・・・男神・・・天照大神の男神/蛇
曽爾のお亀ヶ池伝説では、お亀が蛇になって夫に襲い掛かったとありますが、蛇とは井戸の水に映った美しい男のことだと思います。
井戸の水に映った美しい男とありますが、井戸の水に映っていたのは毎日井戸の水に姿を映して化粧をしていたお亀だったはずです。
つまり、井戸の水に映った美しい男とは、井戸に反転して映ったお亀の姿であると考えられると思います。
お亀は女性なので女神で和魂なのですが、鏡に反転させることで、男神である荒魂に転じたということではないでしょうか。
そうであれば、男神と考えられる蛇をお亀だと表現することもありえるでしょう。
そういえば天岩戸に籠った天照大神はアメノウズメのストリップダンスに興味を持っただけでなく、鏡に映った自分の姿を見て不思議に思ったこともあって天の岩戸から出てきたのでしたね。
天岩戸の中に籠っていた天照大神はストリップに興味を持つ男神であり、鏡に映ったのはそれを反転させた女神であったということなのかもしれませんね。
詳しくはこちらの記事をお読みください →
飛鳥 勧請綱と田植え 『道祖神と大聖歓喜天は習合されている?』
小女郎ヶ池の伝説では、お考は左の目をくりぬいたとあります。
お考はなぜ右の目ではなく、左の目をくりぬいたのでしょうか。
記紀に次のような記述があります。
黄泉の国から戻ったイザナギが禊をし、左の目を洗ったところ天照大神が、右の目を洗ったところ月読尊が、鼻を洗ったところスサノオが生まれました。
左は太陽神、天照大神が鎮座する位置なのです。
小女郎ヶ池の主である蛇とお考の男女双体の神が天照大神であり、天照大神は左に鎮座する神であるところから
お考は左目をくりぬいたとする話が創作されたのではないでしょうか。
第一なぎさ公園の対岸付近から夕陽を撮りました。
なんだか旭日旗みたい?
[2016/01/19 00:00]
滋賀県 |
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