奈良県斑鳩町 法輪寺・法起寺
2013年12月8日 撮影
斑鳩の里を歩くと、法輪寺・法起寺・法隆寺の3つの塔が次々に表れます。
↓ 法輪寺
塔百景66 法輪寺には
木造虚空蔵菩薩立像があり、妙見護摩祈祷・星祭り・妙見会式などの行事を行っています。
この虚空蔵菩薩について、ウィキペディアは次のように記しています。
「明けの明星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E7%A9%BA%E8%94%B5%E8%8F%A9%E8%96%A9 より引用。
明星とは金星、妙見(妙見菩薩)とは北極星や北斗七星の神です。
また法輪寺の御本尊の薬師如来もまた星の神ではないかと思います。
薬師三尊像は中央に薬師如来、薬師如来の左(向かって右)に日光菩薩、薬師如来の右(向かって左)に月光菩薩を配置します。
そして、記紀神話ではイザナミの左目から天照大神が、右目から月読尊が、鼻からスサノオが生まれたとしています。
薬師三尊像の配置や、記紀神話の記述は陰陽道の宇宙観に基づくものだと思います。
陰陽道の宇宙観では東が太陽の定位置、西が月の定位置、中央を星とするそうです。
すると薬師三尊像の中央の薬師如来や、顔の中心にある鼻から生まれたスサノオは星の神だということになります。
左・・・東・・・太陽・・・日光菩薩・・・天照大神
右・・・西・・・月・・・・月光菩薩・・・月読尊
中央・・・・・・星・・・・薬師如来・・・スサノオ
船場俊昭さんは次のようにおっしゃています。
スサノオを漢字で書くと素戔鳴尊となりますが、これは輝ける(素)ものを失って(戔)ああ(鳴)と嘆き悲しむ神(尊)という意味で、スサノオはもともとは星の神だったのが、のちに星の神という神格を奪われたのてはないかと。
法輪寺は聖徳太子の子の山背大兄王が、聖徳太子の病気平癒を祈って建てたといわれます。
聖徳太子は法輪寺の虚空蔵菩薩や薬師如来とイメージが重ねられているのだと思います。
ということは、聖徳太子とは星の神だったのかも?
↓ 法起寺

塔百景67↓ 法隆寺
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[2015/12/19 01:08]
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