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願昭寺 紅葉 『目白不動と五色不動』 

大阪府富田林市 願昭寺
2015年12月14日 撮影

願昭寺 紅葉 
ずっとこの塔は滝谷不動の塔だろう、と勝手に思い込んでいたのですが~
滝谷不動のHPを見ると多宝塔はあっても五重塔または三重塔はありませんでした~!
(おっちょこちょいにも程がある~)
どうやら、この塔は願昭寺の五重塔のようです。

願昭寺は真言宗系の新宗教・八宗兼学真修教(はっしゅうけんがくしんしゅうきょう)の大本山なのだそうです。
昭和27年に開山したそうですよ。

ウィキペディアには次のように記されています。

八宗兼学とは、特定の宗旨宗派に偏しない教えで、釈迦如来の教えを八宗の教義を基として兼修することを意味する。八宗とは、わが国古代仏教諸宗の南都六宗と天台宗・真言宗の八宗のことを指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%98%E6%98%AD%E5%AF%BA#.E6.A6.82.E8.A6.81より引用
※南都六宗・・・三論宗・成実宗・法相宗・倶舎宗(くしゃしゅう)・華厳宗・律宗

願昭寺は別名を目白不動といい、目白不動尊を御本尊としています。

東京には目白のほか、目黒・目黄・目赤・目青不動もあって五色不動と総称されています。
江戸幕府三代将軍・家光が天海僧正のアイデアをとりいれ、江戸城の周囲に五か所の不動尊をおいたのが、五色不動とされます。

ウィキペディアには次のように記されています。
「5色となっているのは五行思想の五色(ごしき)からと言われる。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%89%B2%E4%B8%8D%E5%8B%95#.E4.BC.9D.E8.AA.AC
五行説では万物は木火土金水よりなると考え、木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒であらわされます。

しかし、http://www.tokyo-kurenaidan.com/gosgiki.htm←こちらのページには次のように説明されています。
「宇宙のすべての現象は、地、水、火、風、空の五つからなるとする宇宙観があり、これらを色彩で表現したものが五色といわれます。」
http://www.tokyo-kurenaidan.com/gosgiki.htmより引用。

こちらの五色は仏教で万物を形成するとされる五つの元素・地水火風空のことでしょう。

五行説の五色なのか、仏教の五色なのか、どちらなんでしょうか?

また五行説では木(青)は東、火(赤)は南、土(黄)は中央、金(白)は西、水(黒)は北を表すとされます。
仏教(真言密教・不空伝)の五色では、青が東、赤が南、黄が中央、白が西、黒が北で五行説と同じです。
仏教(真言密教・善無畏伝)では黄が東、赤が南、青が中央、白が西、黒が北で、黄と青が入れ替わっています。

http://www.tokyo-kurenaidan.com/gosgiki.htm
上記サイトの下のほうに五不動の位置を示した地図が掲載されています。
『東京』という文字のあるあたりが江戸城(皇居)です。
目黒が南、目赤が北にあるなど、五色に基づいた配置にはなっていないようです?

それはさておき、願昭寺はなぜ目白不動を御本尊としたのでしょうか?
関西にある寺なので西=白、ということなんでしょうか?
目黒・目黄・目赤・目青不動もあるのでしょうか?

今回は遠くから伽藍を眺めただけなので、近いうちに参拝したいと思います。
そうするとなにかわかるかも。

願昭寺 紅葉2 
塔百景65

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[2015/12/17 00:00] 大阪府 | トラックバック(-) | コメント(-)