京都桜開花情報↑ こちらを見ると、龍安寺の桜は3月31日の次点で咲き始めとなっています。
今週末には満開になるかもしれませんね。
龍安寺の石庭には四つの謎があるといわれています。
①刻印の謎。石の裏側に文字が彫られている。
②15個の石の構成の謎。『虎の子渡しの庭』『七五三の庭』などとも呼ばれている。
③遠近の謎。塀が奥に向かって低くなっているので、庭が広く見える。
④油土塀の謎。塀の内側にある石庭は、塀の外よりも80cmほど高くなっている。
②『虎の子渡しの庭』と呼ばれている理由は次のとおりです。
3匹の子虎がいて、その中の1匹がどう猛でした。
そのため、母虎は常にその獰猛な子虎を見張っていないと、他の子虎を食ってしまいかねません。
虎の親子はどうしても大河を渡る必要がありましたが、母虎は一匹づつしかくわえて渡れません。
母虎はまず獰猛な子虎を向こう岸に渡して引き返しました。
次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に渡し、どう猛な子虎を連れて引き返しました。
次に、3匹目の子虎を連れて向こう岸へ渡り、二匹を残して引き返し、最後に獰猛な子虎を渡しました。 石庭はこの様子を表したものだというのです。
上の写真では石庭の全体がわからないですね。
龍安寺にあった石庭のミニチュアを見てみましょう。
http://muso.to/3teienn-ryouannjinosinnjitu.htm↑ こちらのサイトの中ほどには現状平面図が掲載されています。
へたくそですが、図を描いてみました。
この図を見ながら、竜安寺石庭が『虎の子渡しの庭』なのかどうか、考えてみましょう。
うう~ん、石の塊は手前から5個、2個、3個、2個、3個ですが、これがなぜ虎の子渡しの物語を表しているといえるのでしょうか?
『七五三の庭』と呼ばれるのは、15の石が東から7・5・3で構成されているためです。
手前のふたつの塊を足すと5+2=7
三つ目と四つ目の塊を足すと3+2=5
残る五つめの塊が3となります。
『虎の子渡しの庭』よりはだいぶましですが、やっぱりこじつけた感は残ります。
明石散人さんが龍安寺の石庭とはカシオペア座を表したものではないか、という説を説いておられるようです。(龍安寺石庭の謎/講談社文庫)
まだ読んでいないのですが、龍安寺石庭がカシオペア座を表したものだというのは、なるほど、と思います。
カシオペア座は天の川の中にあります。
石庭の砂は天の川を表しているのでしょう。
そしてできるだけ広大な天の川のイメージに近づけるため、塀を奥に向かって低くなるように設計した(③遠近の謎)のではないでしょうか。
でも向きが逆ですね。
石庭もカシオペア座もアルファベットのМの形をしていますが、石庭は向かって左側が広いのに対し、カシオペア座は向かって右側が広くなっています。
おそらく、地上から見上げたカシオペアではなく、カシオペア座や天の川よりも高いところから見下ろしたカシオペアを石庭に描いたのだと思います。
石庭の謎④は『塀の内側にある石庭は、塀の外よりも80cmほど高くなっている。』でした。
塀の外を地上、石庭は天をあらわすため、石庭を塀の外よりも高くしたのだと思います。
もしも塀の外から透視して石庭を見上げることができるとすれば、石庭はカシオペアと同じ様に、向かって右側が広いM字型に見えるでしょう。
拝観者が立つ広縁はカシオペア座や天の川よりもさらに高い位置にあるので、地上から見るのとは逆向きの、向かって左側が広いM字型になっていのではないでしょうか。
龍安寺・・・京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
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[2015/04/04 00:00]
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