建仁寺塔頭の禅居庵境内に摩利支尊天堂があります。
お堂の前には雪柳が咲いていました。
境内には狛犬ならぬ狛猪がおかれています。
猪は摩利支天の神使とされています。
それで摩利支尊天堂には狛猪が置かれているのですね。
摩利支天は猪に乗ったお姿をしていることが多いです。
☆ ← こちらの写真では摩利支天は七頭の猪に乗っていますね。
摩利支尊天堂のご本尊も同様のお姿をしています。
向こう見ずに突き進むことを「猪突猛進」といいますね。
猪はまっすぐにしか進むことができないため「猪突猛進」という言葉が生まれたと言われることがあるようです。
しかし実際には猪は方向転換できるのです。
それなのになぜ「猪はまっすぐにしか進むことができない」などと言われるのでしょうか?
摩利支天は陽炎を神格化した神とされます。
陽炎は実体がないので傷つきません。
そのため摩利支天は武士たちから厚く信仰されていました。
陽炎とは天気のいい日に立ち昇るゆらめきのことですが、摩利支天の語源のMariciは、太陽や月の光線を意味しています。
陽炎は太陽の光によって生じるものなので、摩利支天は太陽の光を神格化した神だといってもいいでしょう。
太陽は東から西へ一直線に進みます。
太陽の光もまた東から西へ一直線に進みます。
そして猪は摩利支天の神使なので、東から西へ一直線に進むと考えられたのではないでしょうか。
摩利支尊天堂・・・京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町146 いつも応援ありがとうございます♪
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[2015/03/29 10:33]
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