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若狭神宮寺 お水送り 『お香水とは水銀のことだった?』 




3月1日から15日まで、東大寺二月堂で修二会が行われますね。
3月1日から14日まで毎日「お松明」の行事があり、
3月13日午前1時半頃には、「お水取り」の行事が行われます。
お水取りとは若狭井から観音さまにお供えするお香水を汲み上げる儀式です。

この「お水取り」に先駆けて、若狭神宮寺では3月2日に『お水送り』の行事が行われます。

お水送り  
神宮寺本堂(お水送り堂)でお松明の行事があります。

お水送り 行列  
その後、神宮寺から鵜の瀬までたいまつ行列が行われます。

お水送り 行列2 

お水送り 行列2

 一般の参拝者の行列が長く続いて圧巻の美しさでした!

お水送り 鵜の瀬 
鵜の瀬からお香水を流します。
鵜の瀬と二月堂若狭井は地下でつながっているといわれ、鵜の瀬で流したお香水は10日で2月堂若狭井に届くと言われています。

この『お水送り』『お水取り』には次のような伝説があります。

若狭彦神社の遠敷明神(おにゅうみょうじん)は漁に出かけていて、修二会に遅刻しました。
遠敷明神がそのお詫びに閼伽水を送ることを約束すると、二月堂の下の岩が割れ、白黒二羽の鵜とともに清水が湧き出しました。


若狭神宮寺はもともとはこの伝説に登場する若狭彦神社の神宮寺でした。
現在では若狭神宮寺が主体となって『お水送り』の行事を行っていますが、もともとはこの若狭彦神社の行事であったようです。

東大寺の大仏建立の際、大仏に金アマルガム(金に水銀をまぜて溶かしたもの)を塗り、水銀を加熱して蒸発させることで鍍金(金メッキ)をほどこしたといわれます。

遠敷(おにゅう)や二羽の鵜とは丹生(ニュウ。丹とは水銀のこと)の意味ではないかとする説があります。

観音様にお供えするお香水とは水銀のことだったのかも?

若狭神宮寺・・・福井県小浜市神宮寺30-4

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[2015/03/01 12:32] 福井県 | トラックバック(-) | コメント(-)