東京都新宿区 東京都庁
撮影 2016年11月下旬
皇居 (江戸城跡)
●江戸は四神相応の地に作られた?
江戸は四神相応の地に作られていると聞いたことがあります。
四神とは玄武(北の守護神)・朱雀(南の守護神)・青龍(東の守護神)・白虎(西の守護神)の四聖獣のことをいいます。
詳しい説明はこちら→
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E7%A5%9Eそして玄武は丘陵(山)、朱雀は湖沼(海)、青龍は川、白虎は大道に棲むといわれ、
北に丘陵(山)、南に湖沼(海)、東に川、西に大道がある土地を四神相応の地といい、大変縁起のいい場所とされます。
平安京の北には船岡山・南には巨椋池(現存せず)・東には鴨川・西には山陰道があり、四神相応の地といえるでしょう。
(平安京は四神相応の地に作られていないとする説もありますが)
で、江戸の町は北に富士山・南に江戸湊・東に平川・西に東海道があるので四神相応の地だというのです。
えっ??
ちょっ、ちょっと、待ったーーー!
上の写真は東京都庁展望ロビーより富士山の夕景を撮影したものです。富士山の背後に広がっているのは夕焼けに染まった西の空です。
上の地図を見ればわかるように、富士山(赤印)の位置は江戸(東京)の西南西で、江戸の北ではないんですが?
なぜ、富士山が江戸の北にあるなどと言われているのでしょうか?
江戸の北には麹町台地があり、麹町台地が玄武の丘陵に相当するとする説もあるそうですが、
江戸の町が作られたとき麹町台地は削られ平な土地にされたそうです。
玄武という聖獣が棲む山を削るとは思えないし、削って平らにしてしまったら四神相応の地ではなくなってしまうという反論をネット上で読みました。
また江戸の北にある麹町台地に登れば富士山が見えるので、富士山が玄武の丘陵に相当するとの説もあるようですが、皆さんこれを聞いて納得できますか?
私には納得できないです!
江戸の町を作った徳川家康や家康のブレーン・天海がそんないい加減な人間だったとはとても思えないです。
ですが、家康や天海が江戸の町をここに定めたのは、富士山の位置を考慮した上でのことではないかと私は考えています。
長くなりますが、詳しく説明しますね。もし興味があったら読んでください。
●日振島はカシオペア座になぞらえられていた?
愛媛県宇和島市の日振島はカシオペア座を左右反転させたような形をしています。
図①
カシオペア座のWは向かって左側のVが広いのに対し、日振島のWは向かって右側のVが広くなっていますね。
ですが星が天球に貼りついているものとして、天にいる神様が天球の上から眺めるとカシオペア座は日振島と同じように向かって右側のVが広い形に見えるはずです。
図②
●鳴門の渦潮は北極星になぞらえられていた?で、図③に示すように日振島がカシオペア座だとすると、鳴門の渦潮は北極星になぞらえるのにちょうどいいんじゃないかと思ったわけです。
全ての星は北極星を中心にして回ります。
それはまるで北極星に夜空を回転させるパワーがあるかのようで、鳴門の渦潮は北極星にぴったりじゃないかと。
鳴門の渦潮はほとんど右回りだそうです。(まれに左回りもあるそうです。)
夜空の星は北極星を中心にして左回りに回りますが、日振島はカシオペア座と左右が逆転しています。
日振島は図②で示したように、天球に貼りついたカシオペア座を天球の上から眺めた形になっています。
天球の上から天球にはりついた星を眺めるとすれば、夜空の回転方向も左回りではなく右回りに見えるはずです。
また古の日本は九州から関東あたりまでで、ちょうど鳴門の渦潮あたりが日本の中心になります。
図③
●琵琶湖は北斗七星になぞらえられていた?琵琶湖には三上山にすむムカデを藤原秀郷が退治したという伝説があるのですが、
藤原秀郷は平貞盛とともに平将門の乱平定に派遣された人物です。
琵琶湖のほとりの三上山にすむムカデとは平将門を比喩したものではないでしょうか。
そして加門七海さんが東京の将門関連史跡の
鎧神社・鬼王神社・築土八幡・神田明神・将門の首塚・兜神社・水稲荷神社をつなぐと北斗七星の形になっていると指摘されています。
北斗七星は水をくむ柄杓の形をしていますから、湖である琵琶湖は北斗七星になぞらえらえたのではないでしょうか。
そして、平将門は北斗七星の神だと言うことで、藤原秀郷の三上山のムカデ退治伝説は生じたのではないかと思います。
●江戸は徳川家康が作った新たな北極星の都市だった?
江戸は平安京のような条坊制の町ではなく、江戸城を中心に「の」の字を描くように堀が作られています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Edo_hori.png
よりお借りしました。
江戸中心部の堀、門等配置略図。著作権切れ(パブリックドメイン)の絵図の画像をSafkanさんが加工されたものです。
「の」の字は鳴門の渦潮と同じ右回りです。
徳川家康および天海が江戸の町を「の」の字を描くような町にしたのは、日本に江戸という新たな北極星をつくり、江戸を中心として日本をまわそうという呪術であったのではないかと私は考えました。
●筑波山はカシオペア座になぞらえられた?江戸が北極星だとすると、カシオペア座や北斗七星になぞらえた場所が江戸の近くにも設定されているのではないでしょうか。

上の写真は西側から望んだ筑波山です。
ウィキペディア(
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt.Tsukuba.jpg?uselang=ja)よりお借りしました。
RESPITEさんが撮影されたものです。
図④
カシオペア座は北極星の下にあるときは錨の形に似ているので錨星、北極星の上にあるときは山形に見えるので山形星と呼ばれました。
図④は地球上から山形星を見上げた図です。(ヘタクソな図ですいません。)
図④を左右反転させると、向かって右の山が高く、向かって左の山が低くなりますね。
筑波山の南南西にある江戸から筑波山を望んでも、向かって右の山が高く、向かって左の山が低く見えるはずです。
筑波山はカシオペア座になぞらえられているのではないでしょうか。
上の地図の赤印のところが筑波山です。
筑波山・東京(江戸)・富士山の位置関係に注目してください。
江戸を北極星、筑波山をカシオペアとすると、富士山は北斗七星を表しているように思えませんか。
北斗七星は右側部分が霞んだ富士山の形のようにも見えますね。
そういえば、さきほど私は琵琶湖は北斗七星になぞらえられたのではないかと書きましたが
大ムカデが住んでいたとされる琵琶湖のほとりの三上山は近江富士と呼ばれています。
琵琶湖が北斗七星なのではなくて、三上山が北斗七星かもしれませんね。
●一富士・二鷹・三茄子は金・銀・銅の隠語?
初夢で見ると縁起のいいものとして「一富士・二鷹・三茄子」といいます。
私はこれらは鉱物の隠語ではないかと考えています。
その理由は以下のとおりです。
①栃木県那須町の近くには足尾銅山がある。愛媛県新居浜市のなすび平の近くには銅山川が流れ、別子銅山がある。
銅は茄子色をしている。そして茄子が鈴なりになっている状態を坑道に見立てたのではないか。
②鷹は鷹の爪ではないか。
鷹の爪の赤い色は水銀を、また鷹の爪の実が鈴なりになるようすを坑道に見立てたのではないか。
③富士は不死の意味で、輝きを失わない金を意味しているのではないか。
富士はまた藤をも意味し、藤の花が房になって咲くようすが坑道に喩えられたのではないか。
※坑道は鉱脈に沿って様々な方向に枝分かれして彫られ、ムカデ穴と呼ばれていました。
様々な方向に枝分かれする坑道はたくさんの実をつける茄子や鷹の爪・房になって咲く藤の花にも似ているように思えます。
富士山の北西の毛無山には富士金山もあります。
●富士山はたたら吹きの炉に喩えられた?
歴史史料に富士山が噴火したという記録が残されており、かつて富士山は活発な火山活動をしていたことがわかります。
私は下の動画のたたら吹きの炉をみて、火を噴く富士山を思い浮かべてしまいました。
活発な火山活動をする富士山はたたら吹きの炉に喩えられたのではないでしょうか。
そして先ほどのべたように、一富士は金を意味する隠語ではないかと私は考えているのですが
富士山は天然のたたら吹きの炉であり、富士山の火山活動によって金が作りだされると古の人々は考えたのではないかと思うのです。
(ぐぐってもでてこなかったんですが、砂金を熔解するためには砂鉄と同様炉を用いたと思われますし、鞴で風を送る必要があったと思います。)
●北斗七星は鉱山に関係する星座ではないか?http://www.raifuku.net/special/wolf/details/myoken1.htm↑ こちらに妙見星神の図像が掲載されており、下図のような星が描かれています。
上の三つ星は婁(たたらほし/
おひつじ座β星)下の七つ星は北斗七星だと思います。
二十八宿

ウィキペディア(
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Twenty-eight_mansions.jpg?uselang=ja )よりお借りしました。

ウィキペディアよりお借りした鞴(たたら)の図です。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bellows_2_(PSF)_generalized.png?uselang=ja作者は
Pearson Scott Foresmanさんです。
鞴はこのように三角形の構造になっており、それに似ているということで「たたらほし」というのでしょう。
妙見星神は北極星の神であると同時に、鉱山を司る神でもあるのではないでしょうか。
とすれば、たたら星の上に描かれた北斗七星もまた鉱山に関係する星だったりして?
●北斗七星の升は炉、持ち手部分はノロ?上のたたら吹きの動画の7:46あたりに、炉の下部にあるホド穴からノロ(鉄さい)とよばれる鉄の滓がでてくるシーンがあります。
北斗七星の升は炉、北斗七星の持ち手部分はノロだと考えられたのではないかと思ったりしました。
●筑波山はカシオペア、富士山は北斗七星、その中心にある江戸は北極星?家康と天海は、筑波山をカシオペア、富士山を北斗七星に見立て、その中心にある江戸を北極星に見立て、江戸を渦を撒く町として作ったのではないかなあ?
浦安より撮影した富士山。観覧車が朝日を受けて輝いていました。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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